━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 信州さんぽメールマガジン 第245号 2025年3月4日発行 長野産業保健総合支援センター ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ --- 目 次 --- ◇コラム:西牧鈴子産業保健相談員より NEW 【研修会・セミナー】 ◇3月の研修会のお知らせ NEW 【治療と仕事の両立支援】 ◇3月の治療と仕事の両立支援相談窓口の開設日 NEW 【相談支援(労働安全衛生、カウンセリング等)】 ◇3月の産業保健相談員による相談窓口の開設日 NEW 【お知らせ】 ◇関係機関情報(行政ニュース) ◇新着情報 ◇センターから ◇おしらせ 【編集後記】 ------------ ◇コラム:西牧鈴子産業保健相談員(カウンセリング担当)より NEW 「不死善悪」の心構えで相手の話を聴く 禅の考え方に「ふしぜんあく」というというものがあります。善いか悪いか、〇か×かという二元論的な見方をやめて、物事をありのままに受け止めることです。一休禅師もこの「不死善悪」を悟ったそうです。私達は、出来事に対してすぐに「善い事」「悪い事」と解釈してしまいますが、本当は出来事自体には善いも悪いもなく、ただその出来事が中立に存在するだけです。それに私達が意味づけをして、自分で付けた意味に振り回されたりする訳です。その出来事を「とんでもない事が起きてしまった!」とか「最悪の事態だ!」とか「もうだめだ…」などと受け止めると動揺したり落胆したりしてしまいます。 さて、一休さんは亡くなる時に不安がる弟子たちに一通の封書を渡したそうです。そして「この先、本当に困り果てるようなことが起きたらこれを開けなさい。それまで開けてはならない」と言い残しました。何年か後に寺に大変な難問題が持ち上がりどうしようもない状況になってしまいました。そこで弟子たちは、一休さんの封書の事を思い出し開けてみる事にしました。その封書を開けてみると、そこには「しんぱいするな なんとかなる」と書いてあったのです。途端に弟子たちは、明るさと落ち着きを取り戻し、ついには難問題を解決できたそうです。 人生で起きる出来事に対して必要以上に動揺したり落胆したりするときは「悪い事が起きた!」と勝手に意味づけしているのかもしれません。必要なのは善悪の判断ではなく、あくまでも相手の気持ちに寄り添って、しっかりと相手の気持ちや考えを受け止めていく(=受容)事なのです。例えば以下のような相談をあなたがされたとします。 「俺はだめなんだよ。生きている価値がない…誰も必要としていない。もう限界」あなたは「そんなことないよ」「価値はあるよ」「素晴らしい人だ」などと励ましたくなるでしょう。そのような励ましの言葉は、実は気持ちを完全拒否した言葉として受け取られてしまいます。「せっかく相談したのに…結局受け入れてもらえなかった…」と思われてしまうのです。素晴らしいことが「よい」と価値判断されてしまっているので、裏を返せば、もしそうでなければ「悪い」という価値判断を下している事になってしまいます。 このような場合、あなたはあくまでも相手の心に寄り添い、受容的な言い方で相手の話を聴いてあげることが大切です。あなたが励まそうとするのは、聴き手である自分が狼狽するのを避け、安心したい為なのです。カール・ロジャーズの6条件にもつながる相談業務を行う時の重要な態度だと思います。 認知行動療法でも、相手が混乱している時は共感的理解の態度でしっかりと寄り添う事が述べられています。一休さんの封書の話を時々思い出して頂けるとありがたいです。私のコラムをご愛読いただき有難うございました。感謝。 ------------ 【研修会・セミナー】 ◇3月の研修会のお知らせ NEW 新型コロナの感染状況によっては、感染防止の為に集合研修等が中止になる場合があります。 中止の場合は、申込者にお知らせするとともに、当センターのホームぺージにもお知らせを載せますので、ご注意をお願いします。 3月の研修会は次のとおりです(参加費無料)。ホームページからお申し込みください。 → https://www.naganos.johas.go.jp/event-and-seminar/ ※令和7年度上半期(4~9月)の研修会は、今月中旬頃ホームページに掲載予定です。 ------------ ≪(一社)長野県労働基準協会連合会との共催(Zoom Webinars)≫ ★令和7年3月13日(木)13:30~15:30 衛生管理研究会 「化学物質の自律的管理」~”決まりだからやる”から、”危険だから、危険をよく見極めてやる”への意識改革~ 労働安全・衛生コンサルタント(オフィス・ミチヒロ代表) ミドリ安全(株)シニアテクニカルアドバイザー 田中 通洋 氏 ※その他に行政からの説明等があります。 https://www.naganos.johas.go.jp/event-and-seminar/eiseikanri52kai/ ------------ 【治療と仕事の両立支援】 ◇3月の治療と仕事の両立支援相談窓口の開設日 NEW → https://www.naganos.johas.go.jp/information/ryouritu202503/ ★「治療と仕事の両立支援コーディネーターマニュアル」について → https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/1047/Default.aspx ------------ 【相談支援(労働安全衛生、化学物質対策、カウンセリング等】 ◇3月の産業保健相談員による相談窓口の開設日 NEW → https://www.naganos.johas.go.jp/information/soudann202503/ ------------ 【お知らせ】 ◇関係機関情報(行政ニュース) 産業保健だけに限らず、様々な参考となる行政ニュースを出来る限り、更新していますので参考にしてください。 → https://www.naganos.johas.go.jp/administration-news/ ◇新着情報 皆様にお役に立てる新着情報を、更新していますので参考にしてください。 → https://www.naganos.johas.go.jp/information/ ◇センターから 情報誌『産業保健21』をお届けします。お申込みは下記のURLからお願いします。 → https://www.naganos.johas.go.jp/bcms/wp-content/uploads/2019/05/mail-magazine.pdf ◇おしらせ 社内研修会等に使用する資料をお探しの方は、長野産業保健総合支援センターにご連絡ください。 また、各種産業保健にかかるリーフレットもありますので、問い合わせしてください。 ------------ 【編集後記】 3月に入り、令和6年度の最後の月となりました。 年度の終わりということもあり、年度末の仕事の締め・年度初めの仕事の準備に追われている方も多いかと思います。私もその一人ですが、こういう忙しい時期こそ、平常心を保って仕事をすることを心がけています。 当センターにおきましても、新年度に向けて、様々な業務計画を立てているところです。 令和6年度におきまして、センターの様々な企画に御参加いただき、また、御意見等をいただきましてありがとうございました。 ------------ ★メールマガジンは月1回発行しています。 ★編集内容に関するご意見・ご感想をお聞かせ下さい。 ★メールアドレスの変更、配信停止の手続きはE-mailまたは当センターあてにお願いします。 ┏━━━ ┃発 行 者 ┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ┃独立行政法人労働者健康安全機構 ┃長野産業保健総合支援センター ┃〒380-0935 ┃長野市中御所1-16-11 鈴正ビル2階 ┗━━━
