★ΘΘΘΘΘΘΘΘ 信州さんぽメールマガジン ΘΘΘΘΘΘΘΘ★
◆ 第6号 2008年6月2日発行
◆ 発行者:独立行政法人労働者健康福祉機構
長野産業保健推進センター
〒380-0936
長野市岡田町215-1
日本生命長野ビル3階
TEL:026-225-8533 / Fax:026-225-8535
URL http://www.nagano-sanpo.jp
E-mail sanpo20@mse.biglobe.ne.jp
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————————– 目 次 —————————-
◆ 関係機関の情報
◆ 6月・7月の研修会案内
◆ 他の機関等が開催する研修会等のお知らせ
◆ センターからのお知らせ
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■ 関係機関の情報
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● 熱中症による死亡災害発生状況
1 熱中症による死亡者数の推移(平成10~19年分)
過去10年間(平成10年~19年)での熱中症による死亡災害は186件で
あるが、この期間の推移をみると、平成11年からは毎年20名前後の死亡
災害が発生しており、平成19年においても18件の死亡災害が発生してい
る。
熱中症による死亡災害発生件数の推移 (平成10~19年分)
______________________________
年(平成) 10年 11年 12年 13年 14年 15年
発生件数 10 20 18 24 22 17
______________________________
年(平成) 16年 17年 18年 19年 合計
発生件数 17 23 17 18 186
______________________________
2 月別発生状況 (平成17~19年分)
過去3年間(平成17~19年)の月別の死亡災害発生状況をみると、5月
から9月にかけて発生しているが、例年7月と8月に集中して発生しており、
平成19年においては8月に多発している。
高温環境下に作業者が順化していないことなどから熱中症が発生してお
り発生が集中する時期はもちろん、その前後の時期においても熱中症の
予防対策が求められる。
月別発生状況 (平成17~19年分)
______________________________
月 5月 6月 7月 8月 9月 計
______________________________
平成17年 1 3 8 6 5 23
平成18年 0 1 8 8 0 17
平成19年 0 2 3 11 2 18
計 1 6 19 25 7 58
______________________________
3 時間帯別発生状況(平成17~19年分)
過去3年間の時間帯別の発生状況をみると、午後2時から午後4時台の
間に多発している。しかし、平成19年においては、午後5時台にも多発し
ている。
熱中症の発生が多発している時間帯を重点に、熱中症の症状を呈してい
る作業者がいないか十分確認することが求められる。
時間帯別発生状況 (平成17~19年分)
______________________________
時間帯 9時 10 11 12 13 14
以前 時台 時台 時台 時台 時台
______________________________
平成17年 0 2 2 3 1 3
平成18年 0 0 1 1 1 3
平成19年 1 0 2 0 1 2
計 1 2 5 4 3 8
______________________________
時間帯 15 16 17 18時 計
時台 時台 時台 以降
______________________________
平成17年 3 5 1 3 23
平成18年 9 2 0 0 17
平成19年 3 4 3 2 18
計 15 11 4 5 58
______________________________
4 年代別発生状況 (平成17~19年分)
過去3年間の年代別の発生状況をみると、30代及び50代で42件と、こ
の年代で全体の約7割を占めている。
しかし、30代及び50代以外の年代においても熱中症が発生しており、
若年層から中高年齢層まで、あらゆる年代を対象に適切な熱中症の予
防対策が求められる。
被災者の年代別発生状況 (平成17~19年分)
______________________________
年代 20代 30代 40代 50代 60代以上 計
______________________________
平成17年 1 9 3 7 3 23
平成18年 4 4 2 7 0 17
平成19年 1 9 1 6 1 18
計 6 22 6 20 4 58
______________________________
5 業種別発生状況 (平成17~19年分)
過去3年間の業種別の発生状況をみると、建設業が圧倒的に多く全体
の約6割を占めており、平成19年においても建設業で多発している。
また、警備業において発生している熱中症も建設現場において発生し
たものであるが、製造業等では屋内作業場所においても熱中症が発生し
ており、高温環境下での作業については、屋内及び屋外ともに適切な熱
中症の予防対策が求められる。
業種別発生状況(平成17~19年分)
______________________________
業種 建設業 運送業 警備業 製造業 林業 その他 計
______________________________
平成17年 13 2 0 4 0 4 23
平成18年 14 0 0 1 1 1 17
平成19年 10 1 2 2 0 3 18
計 37 3 2 7 1 8 58
______________________________
6 作業日数別発生状況 (平成17~19年分)
作業日数別の発生状況をみると、ほとんどが作業開始初日から数日の
間に発生しており、平成19年においても同じ傾向である。
高温環境下での作業については、その環境への作業者の順化に注意
する必要があり、このため、作業開始初日から数日の間は特に、作業者
の健康状態の確認等を確実に行うことが求められる。
作業日数別発生状況 (平成17~19年分)
______________________________
作業日数 初日 2 3 4 5 6 7 8 9 10以降 計
______________________________
平成17年 4 7 4 3 2 0 0 0 1 2 23
平成18年 6 8 0 0 0 0 0 0 0 3 17
平成19年 3 5 3 2 1 0 1 0 0 3 18
計 13 20 7 5 3 0 1 0 1 8 58
______________________________
7 気温別発生状況 (平成17~19年分)
気温別の発生状況をみると、30度以上の高温環境下で発生しており平
成19年においても同じ傾向である。
高温環境下での作業においては、作業場所に温度計及び湿度計を設
置し、作業中の温湿度の変化に留意した適切な熱中症の予防対策が求
められる。
気温別発生状況 (平成17~19年分)
______________________________
気温(℃) 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 その他 計
______________________________
平成17年 2 1 1 2 2 4 4 4 2 0 0 1 23
平成18年 0 1 0 4 3 2 1 1 1 3 1 0 17
平成19年 2 1 0 1 0 2 6 1 1 2 1 1 18
計 4 3 1 7 5 8 11 6 4 5 2 2 58
______________________________
8 その他
(1) 救急措置等
熱中症と疑われる症状が現れていても、関係者の認識不足等から、症
状が悪化してはじめて病院へ搬送する例が多く認められる。
あらかじめ、作業者全員に対し、救急措置を含む労働衛生教育を確実に
実施し、熱中症と疑われる症状が認められた場合には、たとえ症状が軽
いと思われても、直ちに医師に受診させることが大切である。
(2) 作業者の行動等の確認等
作業者の行動及び健康状態を把握していないこと等から、熱中症の発
症に気付くのが遅れ、発見されたときにはすでに症状が悪化している例
も認められる。
作業場所の巡視等を頻繁に行い、作業場所及び作業者の健康状態等
を把握・確認しておくことが大切である。
(3) 休憩及びその設備の確保等
適切な休憩設備を確保していなかった例が認められる。あらかじめ、日
除けや通風をよくするための設備を設置し、涼しい場所に休憩場所を確
保し、休憩時間を頻繁にとらせる等、作業場所及び作業者の健康状態
等を考慮した作業を行わせることが大切である。
さらに、水分を補給しているものの塩分を補給していない例が多く認め
られることから、熱中症の予防には水分だけでなく塩分の補給も大切で
あることを作業者に教育しておく必要がある。
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● 図書・ビデオ・DVD新着情報
図書・ビデオ・DVDを購入しました。詳しくはホームページ
をご覧下さい。
→ http://www.nagano-sanpo.jp/
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■ 6月の研修会案内
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日 時 テーマ ・ 講師
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6月 2日(月)
13:30~ 特定健康診査・特定保健指導と職場の健康管理
15:30 矼 暎雄(長野産業保健推進センター所長)
*会 場 松本(ホテルモンターニュ松本)
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6月 6日(金)
13:30~ 労働衛生における企業の
15:30 果たすべき役割と安全配慮義務
~特に過重労働及びメンタルヘルスについて~
野見山 哲生(産業医学担当)
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6月11日(水)
13:30~ 体験的事例から学ぶもの
15:30 濱 幸男(カウンセリング担当)
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6月18日(水)
14:00~ 中高年労働者の健康管理
16:00 田口 喜一郎(産業医学担当)
*会 場 松本(ホテルモンターニュ松本)
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6月20日(金)
13:30~ 食生活に関する効果的な保健指導の方法について
15:30 平野 澄子(栄養指導担当)
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6月24日(火)
13:30~ 過重労働による健康障害防止対策
16;00 小澤 茂穂(労働衛生工学担当)
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6月26日(木)
13:30~ 職場の対人関係とメンタルヘルス
16:30 小川 憲治(小川臨床心理士事務所代表)
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7月の研修会案内
○7月 3日(木)10:00~12:00
労働衛生関係法令基礎講座
「~労働衛生管理活動の充実と衛生管理者の役割~」
和田 安雄(労働衛生関係法令担当)
○7月 3日(木)13:30~16:30
「産業カウンセリング基礎講座」
笠井 昇(カウンセリング担当)
*(5/22 松本会場と同じ内容)
○7月 8日(火)10:00~12:00
「過重労働による健康障害防止対策の基礎」
滝口 和博(長野産業保健推進センター副所長)
*飯田会場(飯田労働基準協会会館)
〇7月 8日(火)13:30~16:00
「管理監督者のコミュニケーションスキルアップ」
伊藤 かおる(カウンセリング担当)
*飯田会場(飯田労働基準協会会館)
○7月11日(金)14:30~16:30
「働きざかりのメンタルヘルス」
巽 信夫(メンタルヘルス担当)
○7月15日(火)10:00~12:00
「過重労働による健康障害防止対策の基礎」
滝口 和博(長野産業保健推進センター副所長)
*飯田会場(飯田労働基準協会会館)(7/8同じ内容)
○7月15日(火)13:00~15:00
「皆様のご希望を核にして決定します」
塚原 照臣(産業医学担当)
*飯田会場(飯田労働基準協会会館)
〇7月17日(木)13:00~16:00
「従業員の健康管理の方法
~定期健康診断の事後措置と特定健康診査・特定保健指導
とのかかわりを中心に~」
善哉 のぶ子(保健指導担当)
○7月24日(木)13:30~15:30
「健康づくりに役立つ行動変容の知識」
飯塚 康彦(長野県医師会産業保健委員会委員長)
(飯塚医院院長)
* 会場の表示がないところは、当センターの研修室で開催します。
* 詳しくは、http://www.nagano-sanpo.jp/seminer/index.html
をご覧下さい。ホームページからも研修会の申込ができます。
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■ 他の機関等が開催する研修会等のお知らせ
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○ 衛生管理者等長野地区出張特別試験と受験準備講習については長
野県労働基準協会連合会又は最寄りの地区労働基準協会へご照会くだ
さい。
→ http://www.naganoroukiren.or.jp/h20_list.html
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■ センターからのお知らせ
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◎ 産業保健Q&A
産業保健Q&Aは、各産業保健推進センターにこれまでよせられた相
談内容のうち、よくある質問への回答をまとめたものです。
→ http://wsys.rofuku.go.jp/sanpo/qa/index_pub
◎ 相談員の担当分野、勤務体制のご案内
→ http://www.naganosanpo.jp/counsult/index.html
◎ 地域産業保健センターのご案内
地域産業保健センターは、労働基準監督署の管轄区域ごとに1箇所ず
つ設置され、産業医選任義務のない従業員50人未満の職場の事業者や
従業員の皆様に対して、医師・保健師などが健康相談や保健指導のサ
ービスなどを無料で行なっております。
→ http://www.nagano-sanpo.jp/area/index.html
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◎ 次回は、7月1日(火)に発信予定です。
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◎ メールマガジンの発行は月1回(原則として毎月1日)です。
研修会の開催案内、図書・ビデオ等の新着教材の紹介等の他、産業保
健に役立つ情報をお届けしています。これらは、ホームページや情報誌
等で詳細を確認できるものですが、定期的なチェックの機会として、ご利
用下さい。
◎ 編集内容に関するご意見・ご感想をお聞かせ下さい。
◎ メールアドレスの変更、配信停止は下記E-mailでお願いします。
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◆ 発行者:独立行政法人労働者健康福祉機構
長野産業保健推進センター
〒380-0936
長野市岡田町215-1
日本生命長野ビル3階
TEL:026-225-8533 / FAX:026-225-8535
URL http://www.nagano-sanpo.jp
E-mail sanpo20@mse.biglobe.ne.jp
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