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信州さんぽメールマガジン
第214号 2022年12月9日発行
長野産業保健総合支援センター
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— 目 次 —
◇コラム:西牧鈴子産業保健相談員(カウンセリング担当)より NEW!
◇新型コロナウイルス感染症対策について (再掲)
◇令和4年度「両立支援コーディネーター基礎研修」の後半の申し込みについて (再掲)
【研修会・セミナー】
◇1月の研修会のお知らせ NEW!
【治療と仕事の両立支援】
◇12月の治療と仕事の両立支援相談窓口の開設日 NEW!
【相談支援(コロナ感染症対策、労働安全衛生、カウンセリング等)】
◇12月の産業保健相談員による相談窓口の開設日 NEW!
【お知らせ】
◇関係機関情報(行政ニュース)
◇新着情報
◇センターから
◇おしらせ
【編集後記】
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◇コラム:西牧鈴子産業保健相談員(カウンセリング担当)より NEW!
小説に見たカウンセリング「真実を傷つけず伝える」
とある読書書評の中に、「真実を傷つけず伝える」と言うことに触れた図書の紹介があり読んでみました。カウンセリング担当者として来談者に真実を伝えるときまったく傷付けずに…という事はないと考えています。その事に対峙する場面で、クライエントが傷付きながらも如何にそれを引きうける覚悟が出来ているか、レジリエンスが育っているか、私は頭のどこかでそのようなことを考えています。その図書は、新潮文庫の村上春樹著「東京奇譚集」で、5編の小品から構成されています。作品の中で肉親の失踪、理不尽な死別、名前の忘却等大切なものを突然奪われた人々が迷い込んだのは、偶然と驚きに満ちた世界でした。不可思議な運命をたどる物語の展開は、現代という時代に密接に関わりつつ私達のあり様(エンパシーとシンパシー)と深く関わっていると思いました。まさにカウンセリング小説だと…。
さて、あなたはカウンセラ-です。そこに1人の女性が相談にやって来ます。彼女は自分の名前が時々思い出せなくなるという問題を抱えています。彼女はこれまで母にも姉にも愛されず遠い中高一貫校に厄介払いされていました。しかし、傷の深さから自分では認められないでいるという事が見えてきました。それが彼女の心の闇です。ここで一つ問題があります。その彼女の真実をどう彼女に伝えれば良いか、小説の核心はここにあるのです。
「猿が告げる」
実は不思議な猿がこの世に存在していました。その猿は、これはと思う人の名前を欲しがります。カウンセラーは特殊な能力でこれを察知し、区役所の職員に地下に潜んでいた猿を捕まえて貰います。
翌週、主人公(名前が思い出せない女性)は猿と対面します。猿は「申し訳ありません、私があなたの名前を盗みました…」職員が「太いやつだ、懲らしめましょう」と言う。猿は「いや、自分は名前を戴く代わりにその人の暗い闇も引き受けています、少しは良いこともしているのです」と強弁する。「じゃあ、私の名前はどんな悪しき物事があったのかしら?」。「いやー…」と幾度も渋る猿に「構わないから、言ってみて」と言い、こうして真実が告げられる。彼女は傷つく。しかし「この猿とんでもない!」といきり立つ職員を、主人公は「待って!!」と止める。「本当にその通りなんです。このお猿さんの言う通りです。そのことは私にもずっと分かっていました…。何も言わずに、このまま山に放してあげて下さい」。猿とのやり取りの過程で主人公は自分の闇と向き合い受け止める事が出来たのです。
答えはクライエントの中にある。あるがままを受け止め生きる。そこに寄り添う。カウンセリングの本質が見事に描かれていると思いました。この後の主人公はどう行動変容したか?!関心のある方は5作目「品川猿」をお読みください。
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◇新型コロナウイルス感染症対策について (再掲)
・新型コロナウイルス感染症対策専用ページをご活用ください。
☆ 最新の対応に更新した9月20日版の新型コロナウイルス感染症対応マニュアル等を掲載しておりますので、是非ご活用ください。
このマニュアルは、ダウンロードして自社の規定として活用することもできますので、職場における対策を講じる際に是非参考としてください。
※県内の某企業で使われているマニュアルを、長野市保健所小林良清所長及び信州大学医学部衛生学公衆衛生学教室野見山哲生教授監修の下、情報提供していただいたものです。
→ https://www.naganos.johas.go.jp/information/202011171/
・職域のための新型コロナウイルス感染症対策ガイド(補遺版2 オミクロン株・職域追加接種の Q&A)(日本渡航医学会、日本産業衛生学会)
→ https://www.naganos.johas.go.jp/information/covid-19guide-add221011/
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◇令和4年度「両立支援コーディネーター基礎研修」(第6・7回)の申し込みについて (再掲)
今年度最終となります。申し込みを検討されている方は、早急にお申し込みください。
・第6回動画配信研修受講期間1月12日(木)~2月1日(水)、WEBライブ講習受講日2月7日(火)
・第7回動画配信研修受講期間1月27日(金)~2月16日(木)、WEBライブ講習受講日2月22日(水)
◎第6回、第7回の申込期間 12月6日(火)13時~12月19日(月)17時まで早急にお申し込みください。
申し込み及び研修詳細については、機構のホームページをご参考にしてください。
→https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/2126/Default.aspx
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【研修会・セミナー】
◇1月の研修会のお知らせ NEW
1月の研修会は次のとおりです(参加費無料)。ホームページからお申し込みください。
なお、下記以外の記載のない研修会については、現在(満員)となっております。
→ https://www.naganos.johas.go.jp/event-and-seminar/
≪長野会場(鈴正ビル 2階研修室)≫
→ https://www.naganos.johas.go.jp/seminar-place/nagano-suzuki-2f/
★令和5年01月26日(木) 14:00 ~ 16:00
「 災害時の心のケア 」
公立大学法人 長野大学 客員教授 小泉 典章 氏
≪オンライン研修( Cisco-Webex Events )≫
→ https://www.naganos.johas.go.jp/seminar-place/online-cisco-webex-events/
※一方向からの配信となります。パソコンからの参加の場合、事前にアプリをダウンロードする必要はなく、インターネットブラウザからの参加が可能です。
★令和5年01月13日(金) 13:30 ~ 15:00
「 治療と仕事の両立支援、会社はどうしたらよいか? 」
長野産業保健総合支援センター 両立支援促進員 笹渕 和香奈 氏
★令和5年01月17日(火) 13:30 ~ 15:30
「 働く女性のためのPMSレッスン 」
東京労災病院 治療就労両立支援センター 管理栄養士 平澤 芳恵 氏
★令和5年01月20日 14:00 ~ 16:00
「 メンタル不調者等の休職・復職対応の実際 」~ 産業保健的観点と人事労務的観点の両面からのアプローチの重要性 ~
一般社団法人日本産業カウンセラー協会上信越支部 小林 健洋 氏
≪オンライン研修( Cisco-Webex Meetings )≫
→ https://www.naganos.johas.go.jp/seminar-place/online-cisco-webex-meetings/
※双方向のやり取りを行うため、カメラをオンにしていただき受講いただきます。事前にアプリのダウンロードをお願いします。
★令和5年01月19日(木) 13:30 ~ 15:30
「 病気やケガで利用できる社会資源 」
佐藤奈己社会保険労務士事務所 代表 佐藤 奈己 氏
★令和5年01月24日(火) 13:30 ~ 15:30
「 保健指導やラインケアに必要なアサーションスキル 」
株式会社 Dream Seed 代表取締役 三井 洋子 氏
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【治療と仕事の両立支援】
◇12月の治療と仕事の両立支援相談窓口の開設日 NEW
→ https://www.naganos.johas.go.jp/information/ryouritu2022012/
★「治療と仕事の両立支援コーディネーターマニュアル」について
→ https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/1047/Default.aspx
【相談支援(コロナ感染症対策、労働安全衛生、カウンセリング等】
◇12月の産業保健相談員による相談窓口の開設日 NEW
→ https://www.naganos.johas.go.jp/information/soudann202212/
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【お知らせ】
◇関係機関情報(行政ニュース)
産業保健だけに限らず、様々な参考となる行政ニュースを出来る限り、更新していますので参考にしてください。
→ https://www.naganos.johas.go.jp/administration-news/
◇新着情報
皆様にお役に立てる新着情報を、更新していますので参考にしてください。
→ https://www.naganos.johas.go.jp/information/
◇センターから
・情報誌『産業保健21』をお届けします。お申込みは下記のURLからお願いします。
→ https://www.naganos.johas.go.jp/bcms/wp-content/uploads/2019/05/mail-magazine.pdf
◇おしらせ
社内研修会等に使用する資料をお探しの方は、長野産業保健総合支援センターにご連絡ください。
また、各種産業保健にかかるリーフレットもありますので、問い合わせしてください。
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【編集後記】
歳の瀬となりました。普段と変わらない12か月の内の1か月のはずですが、何かとあわただしい気がします。周りが急いているせいなのか、自身もそのような気分になって忙しい気分に浸っています。周りを見ると急いているせいなのか普段より口調が荒いような気がします。気が急いていると少し口調が荒いのに接しると気持ちも反発して、周りとのいらないトラブルも起こっているような気がします。このような時こそ、社内のコミュニケ―ションをうまくとるためにはどうすれば良いのか私どものメンタルヘルスの研修をぜひ受講してみてください。何か改善を図る糸口が見つかるかもしれません。研修会への申込をお待ちしております。
歳の瀬となると何かと忙しい気分になり、作る料理もシチュー類から、ネットで検索してレンジで作る簡単なものを作ることが多くなっています。だけどほかの人に聞かれるとシチュー類の様に手間暇かける物を口にしたいと返してしまいます。ところで鍋は料理かって議論を知っていますか?作らない人からすると具材を切って煮込むだけで料理でないそうです。私は食べる人を思い浮かべて作るものは、胸張って料理だと思ってます。
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┃独立行政法人労働者健康安全機構
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