◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◆ 信州さんぽメールマガジン ◆ 第162号 2019年9月10日発行 ◆ 長野産業保健総合支援センター ◆◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆◆ お盆期間が過ぎたものの、残暑厳しい日が続いています。水分の補給等、体調管理には十分お気をつけください。 さて、今月号も連載コラム「治療と仕事の両立支援」6回目を掲載しました。是非、ご覧ください。 また、10月からの今年度下半期の研修計画の完成が間近です。完成しましたら、メルマガ臨時号にて、いち早く皆様にお知らせします。働き方改革シリーズや、睡眠、メンタルヘルス、非正規労働者の健康管理など、皆様のニーズに沿ったテーマ、内容を取り揃えましたので、奮ってご参加ください! -+-+-目 次-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ◆連載コラム「治療と仕事の両立支援」第6回 NEW (9月の治療と仕事の両立支援相談窓口の開設日) ◆9月の研修会のお知らせ ◆石綿関連疾患診断技術研修会のお知らせ ◆関係機関情報 NEW ◆お知らせ -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ◆連載コラム「治療と仕事の両立支援」第6回 NEW (9月の治療と仕事の両立支援相談窓口の開設日) -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- 治療と仕事の両立支援(その6) 両立支援を行うための環境整備(実施前の準備事項) 事業場において、治療と仕事の両立支援を行うための環境整備として取り組むことが望ましい項目がとして、(1)事業者による基本方針等の表明と労働者への周知(2)研修等による意識啓発(3)相談窓口等の明確化(4)両立支援に関する制度・体制等の整備の4つが記載されています。 そのうち、(4)両立支援に関する制度・体制等の整備は次回とし、今回は(1)から(3)についてです。 (1)事業者による基本方針等の表明と労働者への周知 両立支援の必要性や意義を共有し、治療と仕事の両立を実現しやすい職場風土を醸成する為に、事業者として、治療と仕事の両立支援に取り組むに際しての基本方針や、具体的な対応方法等の事業場内のルールを作成し、全ての労働者に周知することが肝要ということです。 基本方針の具体例としては、 ア)治療を受けながら働く意欲ある社員について、会社は積極的に支援する。 イ)本人の意向と能力、及び安全性を十分に踏まえて会社は支援する。 ウ)治療と仕事の両立の重要性を社員全員が認識し、お互いに協力しあいながら働きやすい職場風土を作る。 エ)社員は、自分の健康管理を適切に行って疾病予防・重症化予防に努める。 というような事を表明するということになります。 また、がん等に罹患した社員が発生した場合に対応するための職場内ルール(手順・マニュアル)などの具体的な対応方法を作成し、基本方針と合わせて、各種の機会をとらえて社内教育・研修などで会社の考え方などを従業員に理解してもらう必要があるということです。 (2)研修等による両立支援に関する意識啓発 両立支援に係る基本方針の明確化と合わせて、研修等により一般従業員や管理職に対して治療と仕事の両立に関する研修等を通じた意識啓発を行うことは、共に働き続けられる職場の風土づくりのために重要な事柄です。 がん等に罹患した労働者に対する支援に関しては、労働者本人のみならず職場を構成する労働者一人一人が、病気の基本的な知識を持って、誰もが思うように働けなくなることがありうるという自覚を共有する必要がありますので、新任管理監督者研修や新入社員研修をはじめとして、職場の朝礼時・連絡会等従業員が集まる既存の機会のなかで取り上げる等の工夫をしながら意識啓発を行うことも大切と考えます。 両立支援のみならず、従業員の健康に対する意識啓発を行うことは、従業員自身が健康に関する自己管理に努めるという風土を醸成する上でも有効と考えられますので、健康経営の視点からも取り組むことに意義があるものと考えます。 (3)相談窓口等の明確化 治療と仕事の両立支援は、私傷病であることから労働者からの申出によることを原則としています。従業員によっては直属の上司には仕事以外のことは相談しにくい場合もあると思われますので、相談担当部署や担当者、相談方法、周囲に知られずに相談できるような場所の確保などを用意して、従業員に周知しておくことにより、従業員が安心して相談・申出しやすい環境を整えておくことになりますし、両立支援を進めるための第一歩だと思います。 併せて、相談や申出が行われた場合の当該情報の取扱についても明確にしておくことも必要です。 また、相談窓口担当者としては、人事労務担当や産業保健スタッフが想定されますが、専門的知識等習得のための「両立支援コーディネーター研修」が(独法)労働者健康安全機構において開催されていますので、受講をお勧めします。 (以下次回に続く) ★「治療と仕事の両立支援」について → https://www.research.johas.go.jp/22_ryoritsu/index.html ★「メディカルノート」における両立支援特集ページについて → https://medicalnote.jp/features/johas ◎9月の治療と仕事の両立支援相談窓口の開設日 (1)長野産業保健総合支援センターにおける相談 ・対象者:事業者、労働者(患者)及びその家族、医療機関 ・日 時:9月10日(火)、17日(火)、19日(木)、20日(金)、27日(金) いずれも13:00~16:00まで ・相談方法:電話・面接相談(電話予約を優先します) ・申込先 :長野産業保健総合支援センター 026-225-8533 (2)医療機関における出張相談 ・対象者:事業者、労働者(患者)及びその家族 1)信州大学医学部付属病院における出張相談 ・日 時:9月19日(木) 13:30~(10月3日(木) 13:30~)(毎月第1、第3木曜日) ・申込先:信州大学医学部付属病院 医療福祉支援センター・がん相談支援センター (完全予約制です) 0263-37-3045 2)長野市民病院における出張相談 ・日 時:9月21日(土) 9:30~12:30 ・申込先:長野市民病院 がん相談支援センター (完全予約制です) 026-295-1292 3)伊那中央病院における出張相談 ・日 時:随時 ・申込先:伊那中央病院 がん相談支援センター (完全予約制です) 0265-72-3121 4)長野赤十字病院における出張相談 ・日 時:随時 ・申込先:長野日赤病院 がん相談支援センター (完全予約制です) 026-217-0558 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ◆9月の研修会のお知らせ -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- 9月の研修会は次のとおりです。ホームページから申込可能です。 10月以降の研修会は、9月中旬ごろにメルマガ臨時号及びホームページでお知らせします。 http://www.naganos.johas.go.jp/event-and-seminar/ -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ≪長野会場(鈴正ビル 2階研修室)≫ ☆「 産業看護職にエールを送りたい 」 ~ 日常業務の中で困っていることに焦点をあてる ~ 2019年09月20日(金) 13:30~16:00 長野産業保健総合支援センター 産業保健専門職 北野 和子 氏 産業保健の現場は、一人職場の産業看護職が多く、疲弊感を抱きながらも日々孤軍奮闘されている方が多いと思います。「今更聞けないあんなこと」や「今だから聞けるこんなこと」等日頃の思いを秘めて研修にご参加ください。健康管理の基本的なことを確認しつつ、討議形式を基本に進めます。どうぞ一人で悩まないで、みんなの経験と知恵を借り、明るい産業保健活動を目指していきましょう。 ☆「 職場の人間関係作り≪共同描画≫ 」 ~ 他者との非言語コミュニケーションの中で自分を探る ~ 2019年09月25日(水) 13:30~16:30 キャリア&メンタルサポートOffice Suzu 代表 西牧 鈴子 氏 今、職場では様々なコミュニケーションの齟齬が見られます。齟齬を受け止め対処するには、職場の人間関係作りが重要だと考えます。自己理解を深め同時に他者理解も深めることのできる体験学習を通して、従業員が健康に生き生きと働き、チームとして信頼や助け合いがなされる職場作りを目指します。非言語コミュニケーションと言語コミュニケーションを組み合わせたエクササイズを体験し、それぞれの個性に触れお互いを理解しあえる瞬間を体験してみましょう。 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ≪岡谷会場(テクノプラザおかや IT支援室)≫ ☆「 転倒と転落 」 ~ 転倒と転落のメカニズムと予防 ~ 2019年09月26日(木) 14:00~17:00 信州大学 名誉教授 田口 喜一郎 氏 産業医認定単位(生涯:専門3単位) 転倒・転落の意義とメカニズムを理解し、その予防対策を実行するために、産業保健関係者が、必要とする基礎的知識を研修し、同時に受講者の方々が経験された事例があれば個々に考察して頂きたい。 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ≪伊那会場(伊那市防災コミュニティセンター 第1研修室)≫ ☆「 改正労働安全衛生法(産業医・産業保健機能の強化等)の概要 」 2019年09月27日(金) 13:30~15:00 小林労働安全衛生コンサルタント事務所 所長 小林 喜八郎 氏 昨年、働き方改革関連法による労働安全衛生法の一部改正が行われ、産業医による面接指導、健康相談等の確実な実施や産業医が専門的な立場からより一層効果的な活動をしやすい環境の整備のための改正が行われました。 これら産業医及び産業保健機能が強化などの改正労働安全法の概要を主体とした内容です。 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ★ 各研修会の詳細、お申込みについては下記からどうぞ http://www.naganos.johas.go.jp/event-and-seminar/ 【産業保健研修会の受講を申し込まれる皆様へ】 産業保健研修会の受講を申し込まれても受講されない方が見受けられます。研修によってはキャンセル待ちの場合もあり他の方に迷惑を及ぼしています。つきましては、以下のようにさせていただきますので、ご了承ください。 ●欠席される場合は、必ず当センターに電話・メール等でご連絡ください。 ●欠席が目立つ方は、ご連絡をさせていただき受講をお断りする場合があります。 ●お申し込みの際は日程に余裕をもってお申し込みください。 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ◆石綿関連疾患診断技術研修会のお知らせ -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- 石綿の一般的な知識から画像診断のポイントまで、経験豊富な専門医が分かりやすく解説いたします。 (認定産業医の単位取得対象の研修です。) 日時:2020年01月25日(土) 14:30~16:30 場所:長野市医師会(長野市若里7丁目1番5号) 講師:東北労災病院 副院長 三浦 元彦 氏 旭労災病院 呼吸器科部長兼アスベスト疾患ブロックセンター長 加藤 宗博 氏 単位:生涯研修実地研修2単位 ●お申込みは、当センター(026-225-8533)までお問い合わせください。 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ◆関係機関情報 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- (なお、詳細についてお知りになりたい場合は各機関へ直接お問い合わせ下さい。) ★『職場における労働衛生対策』 (厚生労働省) → https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei02.html ★『情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて』 (厚生労働省) → https://www.mhlw.go.jp/content/leaflet.pdf ★『中小企業事業者の為に産業医ができること』 → https://www.mhlw.go.jp/content/000501079.pdf (厚生労働省) ★『令和元年度「全国労働衛生週間」の実施について ~準備期間:9月1日~30日 実施期間:10月1日~7日~』 → https://jsite.mhlw.go.jp/nagano-roudoukyoku/content/contents/houdou31-34.pdf (長野労働局) ★『長野県最低賃金が改正されます ~10月4日から時間額848円に~』 → https://jsite.mhlw.go.jp/nagano-roudoukyoku/content/contents/houdou31-35.pdf (長野労働局) -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ◆お知らせ -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ◆◇◆労災疾病等医学研究普及サイトのご案内◆◇◆ ●労災疾病普及サイト → https://www.research.johas.go.jp/index.html ◆◇◆センターから◆◇◆ ●長野産業保健総合支援センターの移転について 当センターは、長野市中御所一丁目16‐11鈴正ビル2階に移転しました。 → https://goo.gl/maps/AqBVbYbZfRY5Yftr6 ●情報誌『産業保健21』をお届けします。 『産業保健21』は、産業保健情報を提供することを目的として、独立行政法人労働者健康安全機構が年4回発行している情報誌です。 送付をご希望の方は、当センターまでお問い合わせ下さい。 費用等は無料です。 → http://www.naganos.johas.go.jp/uploads/2018/03/mousikomi.pdf -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ◆ 編集後記 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- 本年度下半期の産業保健研修会は、県下7会場にて計52回の実施を予定しており、年間の合計数で過去最多となります。 また、テーマ、内容の刷新も図っていますので、是非、無料研修会をご利用ください。 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ★メールマガジンは月1回発行しています。 ★ 編集内容に関するご意見・ご感想をお聞かせ下さい。 ★ メールアドレスの変更、配信停止の手続きはE-mailまたは当センターあてにお願いします。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃発 行 者 ┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┃ 独立行政法人労働者健康安全機構 長野産業保健総合支援センター ┃ 〒380-0935 長野市中御所1-16-11 鈴正ビル2階 ┃─┌──┐ TEL:026-225-8533/Fax:026-225-8535 ┃─│\/│ URL http://www.naganos.johas.go.jp/ ┃─└──┘ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
